HORIBA MIRAの新ドライビングシミュレータセンターで DiM250 DYNAMIC Simulatorの稼働を発表

ウォリックシャー州ヌニートン（イギリス）、2023年9月28日 – VI-gradeは、イギリスでは初となるDiM250 DYNAMIC Driving Simulatorを、世界規模で車両属性エンジニアリングを提供するHORIBA MIRAのイギリス本社内にあるウォリックシャー州ヌニートンに新設されたドライビングシミュレータセンターに設置したことを発表しました。

400万ポンドを超える投資により設立されたこの新しい拠点は、既存の自動車メーカー、新規自動車メーカー、サプライヤーが、それぞれのブランド・アイデンティティを忠実に具現化した自動車を開発できるよう支援します。バーチャル・ツールを活用したこの新機能は、持続可能でコスト効率の高い方法で、車両属性の開発を加速させます。

この DiM250 DYNAMIC Simulator は、新しいドライビングシミュレータセンターの中核をなす、世界で最も先進的かつ高性能なダイナミックモーション・ドライビングシミュレータです。これを活用することで、実機による試験や試作の必要性を大幅に削減し、それらに伴う二酸化炭素排出量を削減することができます。VI-grade シミュレータを使用して開発された車両モデル1台は、最大で14,000トンの二酸化炭素換算量（CO2e）を削減できる可能性があります。(*) HORIBA MIRAのドライビングシミュレータセンターを利用する顧客は、2021年に取得したVI-gradeのCOMPACT Simulatorも利用できます。

HORIBA MIRA社のManaging DirectorのDeclan Allen氏は、次のように述べています。
「新しく開設されたドライビングシミュレータセンターによって、今日の様々に変化する顧客の期待に応えるため、車両の特性を改良するためのコストと複雑さが大幅に削減されます。この施設は、HORIBA MIRAの能力を強化し、属性主導の開発手法を実現するものであると同時に、ADAS、HMI、XiLにわたる複雑なエンジニアリング開発をサポートする重要なツールでもあります。」
 
VI-grade社のManaging Director のGuido Bairati氏は、次のように述べています。
「VI-grade と弊社のシミュレータが、HORIBA MIRA のドライビングシミュレータセンターに採用されたことを大変嬉しく思います。VI-gradeのDiM250 DYNAMIC SimulatorとCOMPACT Simulatorが、自動車メーカーや サプライヤーの将来の自動車プログラムやエンジニアリングの課題をサポートできることを大変嬉しく思います。」

ドライビングシミュレータセンターでは、HORIBA MIRAの主観に基づく属性手法とともに、バーチャルのエンジニアリングプロセスの最初の段階にHuman-in-the-Loopを組み込んでいます。属性開発エンジニアは、多くの場合スイッチひとつで、正確かつ無制限の比較を迅速かつ低コストで行うことができます。これは、最適化された車両を実現するために、相反する属性のバランスを取る作業において特に重要です。その結果、実機による試作を作成するよりも、開発サイクル全体を通して、より多くの情報に基づいた主観的な決定を下すことができ、多くのケースで必要な試作の数を大幅に減らすことができます。主に、車両運動特性、騒音、振動、ハーシュネス（NVH）、ドライバビリティといった駆動特性に焦点を当てていますが、先進運転支援システム（ADAS）、ヒューマン・マシン・インターフェース（HMI）、x-in-the-Loop（XiL）アプリケーションなど、複雑さと重要性が増している機能全般にわたる総合的なエンジニアリングも含みます。

HORIBA MIRAは約80年にわたり、自動車エンジニアリングの革新において先駆的な役割を果たしてきました。業界が転換期を迎える中、HORIBA MIRAは引き続き業界をリードし、ネット・ゼロへの移行において顧客をサポートするため、エンジニアリング能力とインフラを整えています。ドライビングシミュレータセンターは、二酸化炭素を大量に消費する実機による試作品への依存を大幅に削減することで、ネット・ゼロの目標を実現する重要な役割を担っています。

(*) ’VI-grade Driving Simulator Avoided Emissions’ report, September 2022.
 

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