ALPINE Cars、VI-gradeのSTATIC SimulatorとCOMPACT FULL-SPECTRUM Simulator（全周波数帯域対応の高機能シミュレータ）を導入

ダルムシュタット（ドイツ）、2024年4月4日 – VI-gradeは、フランスの有名スポーツカーメーカーであるALPINE Carsが新たにVI-gradeのSTATIC SimulatorおよびCOMPACT FSS(FULL-SPECTRUM Simulator)（全周波数帯域対応の高機能シミュレータ）を導入したことを発表しました。ALPINEの自動車部門によるこの設備導入の主な焦点は、同社のブランドの特徴を維持しながら、近々発売されるモデルのビークルダイナミクスの開発を加速させることです。

ALPINEは、包括的なマルチボディ車両モデルを開発し、将来的にはNVHとHMIの側面をカバーするために、VI-gradeのSTATIC Simulatorを採用しました。STATIC Simulatorは、将来的にDYNAMIC Simulatorにアップグレードすることが可能であり、様々な分野に対応する機能を備えていることが、ALPINEの採用決定プロセスにおいて重要な決め手となりました。
また、ALPINEは同時期に、VI-gradeの最新技術であるCOMPACT FSSの導入も決定しました。このCOMPACT FSSは、小さな設置面積で高精度の車両運動、振動、音を提供します。このシミュレータは、ALPINEの新しいバッテリー電気自動車（BEVs）のバーチャルプロトタイプを作成するのに役立ちます。COMPACT FSSは、ALPINEの新型コンセプトカー「Eternity」のデジタルツインを活用し、次世代のBEVsの車両運動、振動、音の総合的な評価を容易にします。このアプローチは、実機による試作への依存を大幅に減らし、車両パラメータ、NVH開発、総合性能の評価の効率化に貢献し、ALPINEのスポーティなBEVsプラットフォームに向けた長期的な計画に沿ったものになっています。ALPINEが導入したCOMPACT FSSには、VI-NVHSimとVI-DriveSimソフトウェアも含まれています。

ALPINE社のCEOであるPhilippe Krief氏は、「ゼロプロトタイプ」ビジョンの達成におけるバーチャルテストとドライビングシミュレータの重要性を強調し、次のように述べています。
「シミュレーションソフトウェア、ドライビングシミュレータ、そして性能と安全性を確保するためのHardware-in-the-Loopによって、クルマを検証するという「ゼロプロトタイプ」のビジョンに、私たちは賛同しています。一部の性能はドライバーの感覚と密接に結びついているため、ドライバーをテストループに入れることは非常に重要ですが、時間とコストを節約し、優れた製品を製造するためには、実走行テスト前のバーチャルテストが不可欠です。」
 
VI-grade社のManaging Director のGuido Bairati氏は、次のように述べています。
「ALPINEにVI-gradeのSTATICおよびCOMPACT FULL-SPECTRUM Simulator（全周波数帯域対応の高機能シミュレータ）が採用されたことを発表できる事を嬉しく思います。当社の先進的なシミュレータは、拡張性、多分野にまたがる機能、自動車シミュレーションの未来への道筋を提供することで、ALPINEの車両開発プロセスを向上させるでしょう。このパートナーシップは、顧客が効率、品質、開発期間において新たな高みへと到達することを可能にする革新的なソリューションを提供するというVI-gradeの取り組みを象徴するものです。

ALPINEのPhilippe Krief最高経営責任者（CEO）とVI-gradeのGuido Bairati代表取締役との対談は、こちらのリンクからご覧いただけます。

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