VI-grade がDriver-in-Motion Full Spectrum Simulatorを発表 - リアリズムの飛躍的な向上

ドイツ（ダルムシュタット）、2024年6月5日 – VI-gradeは、5月に開催されたVI-gradeのZERO PROTOTYPES Summitで独占発表されたDriver-in-Motion Full Spectrum（DiM FSS）シミュレータの発売を発表しました。この画期的な技術は、実験シミュレーションにおける新たな変革であり、VI-gradeはAutomotive Testing Technology International Awardの 「Hardware Innovation of the Year 」を受賞しました。この名誉ある賞は6月4日、ドイツのシュトゥットガルトで開催された2024 Automotive Testing ExpoでVI-gradeに授与されました。

Driver-in-Motion Full Spectrum Dynamic Simulator (DiM FSS)は、0～20kHzの全周波数帯域対応の高機能リアルタイムDriver-in-the-Loopシミュレータです。このシミュレータは、マルチメータのワークスペース上で9自由度のフルビークルモーションを生成し、正確なサウンドと振動を組み合わせることで、完全な没入感を生み出すことができる初めてのシミュレータです。この技術革新は、車両ダイナミクスとNVH（騒音・振動・乗り心地）シミュレーションにおけるVI-gradeの実績ある専門知識から生まれたものです。

従来から、運転は運動性能、乗り心地、音、振動を統合するものであるにもかかわらず、車両運動性能とNVH評価は別々に行われてきました。最も効果的な評価方法は、これらの要素を1つのシミュレーションに統合することです。DiM FSSは、車両の運動特性、乗り心地、振動、音を総合的に捉え、リアルな体験を提供するマルチステージシステムにより、この要求を見事に満たしています。

これを実現するために、DiM FSSは3段階のアプローチを採用しています：

• ローステージ：主要な車両運動を提供
• ミドルステージ：6自由度のフルモーションを提供
• ハイパードックステージ：高度に最適化されたカーボンファイバー製コックピットが特徴で、ドライバーの主要なタッチポイントに設置されたトランスデューサーから高周波振動を伝え、音はコックピット内のスピーカーまたはヘッドフォンから聞こえます。

この革新的な設計により、質量を軽減し、構造剛性を高め、全体的なシミュレーション性能を向上させ、多属性評価に最も没入できる環境を提供します。さらに、すべてのVI-gradeアクチュエータベースおよびケーブル駆動ダイナミックシミュレータは、新しいハイパードックでアップグレードすることができます。
 
VI-grade社のSenior Director Product Management のDavid Bogema氏は、次のように述べています。
「我々のDiM FSSシミュレータの発売を発表できることを嬉しく思います。これは、マルチアトリビュート（多属性）評価における重要な進歩です。DiM FSSシミュレータは、車両運動性能、運動、振動、音をシームレスに1つの没入型体験に統合した、実験シミュレーションの飛躍的な進歩を象徴するものです。また、この製品がすでに商業的な成功を収めていることを誇りに思っています。すでに2台が販売され、最初の1台は数週間後に顧客に納品される予定です。」

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